幻惑の森 |
「森には人喰い鬼が住んでいるんだよ───」 |
邪恋 |
森に少女が迷い込む |
愚者の楽園 fool's paradise 〔比喩〕幸福の幻影 |
緑色の憂鬱 女のためいき あの人はこない 彼の爪と 彼の牙 望むのなら 我が身を差し出して 「前の女王とは、違うな」 男はいらぬのか? 私は違う 「私が欲しいのは、あなた」 抱擁と陶酔と 束の間の幸福 もう私に飽きたのですか 小娘の女王では 勤まりませんか 言ったはず 「その時はあたしを食べてもいいわ」 無視するのはやめて 女王になりたかったわけではありません 緑の鬼のパートナーの座が 欲しかったのです 「何故、泣く?」 きっと一生わからない 緑の鬼に愛はない 「あなたが好きだから」 愚かな恋 愚かな女 あなたがいてくれればいいのです 嘘でもいいから 愛をください その時 緑の森は楽園となる |
これらを書いたのは学生時代(一部高校時代(^^;))。
そんなもん今更載せるなって感じですが、ふと思いついてしまったもので。
この三作を書いた後に、それを発展させた形でその続きとなる「緑柱石の瞳」を書きました。
「幻惑の森」と「緑柱石の瞳」では結構ベリルのイメージ違いますよね。
で、「幻惑〜」「邪恋」、「愚者〜」ときて、「緑柱石」の間に実はもう1本「緑の鬼」というそのままの話があるのですが、これこそ人には見せられない代物なので(「邪恋」&「愚者」の女の子の話でした)、これは載せません。
緑の鬼という種自体は、ベリルの息子のそのまた息子で終わりを迎える予定ですが、息子の話は書いていません。なんとなく形は頭の中にあるんだけどな……。
(追記:息子の話書きました。「深い緑の底で」をどうぞ。)